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Billie Holiday / Lover Man

BILLIE HOLIDAY / LOVER MAN
 ビリー・ホリデイは不思議な歌い手だ。
特別に美しい声の持ち主というわけではない。 一般的に言って、歌が極端にうまいわけでもない。(とくに「クスリ」の影響もあり後期の彼女の声域は極端に狭く、痛々しいくらいだ)
 しかし、にもかかわらず彼女の声は魅力的であり、その歌唱は誰にもまねできないある種の「いつくしみ」に満ちあふれている。
 深くもあり、軽やかでもあり、暗くもあり、かわいらしくもある。 そして愚かなことに、ずっと聴き続けてやっとわかったが、彼女はすごくうまい。
 このアルバムは大学生協で見つけ、臼杵の大仏のようなジェケット写真に抵抗感を覚えつつも購入した思い出がある。 たしか1300円だった。
 バッキングはいわゆるコンボではなく、ストリングスとコーラス付の演奏で、その頃(いまでもそうだが)青二才の私は、その「甘さ」をばかにしつつ聴いていた。
 しかし、結果的になぜかターンテイブルに乗る回数がもっとも多いレコードのうちの一枚になった。

Abbey Lincoln / You Gotta Pay the Band

You Gotta Pay the Band
 アビー・リンカーンは怒るとずいぶん怖かった。
10年ほど前、ブルーノート・フクオカでのライヴに行ったとき、彼女の歌をろくすっぽ聴かずにがやがやとしゃべっていた接待サラリーマン風の男たちをステージの上から睨みつけ、すくみ上がらせた光景が目に焼き付いている。
 しかし、そういう腹のすわった女性でなければこのような深い味わいをもった歌を作り出すことはむずかしいのかも知れない。
 特に1曲目の「Bird Alone」と4曲目の「Brother, Can You Spare a Dime」がいい。
 しかし、もっとも惹かれたのはスタン・ゲッツのソロ。 彼の歌心がもっとも表れたプレイのひとつだろう。

James Carter / Chasin' The Gypsy

Chasin The Gypsy
 最初の曲の第一音でやられる。 ジャンゴ・ラインハルトの書いた名曲「ヌアージ」のテーマを吹くバス・サクソフォンのごりごりとした重低音。 何度聴いても、やられる。
 私の友人はJBLのスピーカーの性能を堪能すべくこのCDを大音量でかけたところ、下の階の住人から「部屋がゆれるのでやめて欲しい」とお願いされたといういわく付きの曲。
 空きっ腹で聴くと胃がけいれんしそうなサクソフォンの音とアコーディオンやヴァイオリンの音色が不思議とうまく溶け合って独特の音楽になっている。

イーヴォ・ポゴレリチ / スカルラッティ・ソナタ

ポゴレリチ スカルラッティ
 ずいぶん前に彼のリサイタルを聴いて線が細い割にしっかりとした存在感があるピアニストだという認識をするようになった。
 その時はベートーヴェンとラフマニノフだったが、ベートーヴェンのソナタ11番の演奏を聴いて「このままずっと終わらないで欲しい」と思った。
 以来、時々聴いているがその中でもお気に入りはこのスカルラッティのソナタ集。 それまでのベストはホロヴィッツの弾くスカルラッティだったが、私の中では最近逆転しつつある。 ちなみに次点はディヌ・リパッティのもの。

LOVE PSYCHEDELICO / THE GREATEST HITS

LOVE PSYCHEDELICO

 初めて聴いたとき、当然の事ながら一瞬外国のアーティストが歌っていると思った。
基本的に「ヴォーカルのちから」と「ギターの魅力」だけでどこまでグルーヴ感が出せるかということがこのふたりの試みなのだろう。 そしてそれは100%成功している。
 当たり前のことだが、いわゆる歌ものの好き嫌いはその声との相性で決まる。
ポール・サイモン、エルトン・ジョン、クリス・コナー、シェリル・クロウ、ジェイムス・テイラー、ノラ・ジョーンズ、トム・ウェイツらの声と私の耳は相性がよいようである。
 ぜひふたりのライヴを聴いてみたいが、さすがに息子や娘世代に混じって素直に楽しめそうもない。 それに今だに歌詞がむずかしくて覚えられない。

Miles Davis / Four & More

four and more
一体Miles Davisのアルバムを何枚持っているのだろうと数得てみたら32枚あった。 その中でもっとも好きな1枚。 この時のリズムセクションつまりハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターの一体感はいつ聴いても奇跡のようだ。
 特にトニーのシンバルからあふれ出る繊細でありながら燃え尽きるような響きだけでも尽きることのない驚きを与えてくれる。
 こんなライヴを聴くと、これ以降のジャズがこれを超えられずに「伝統芸能化」していったのも無理はないという気がしてくる。

髭 /  Love Love Love

髭

 これまで、進んでこういう音楽を聴くことはなかった。
この手の音楽は、浅薄でうるさいだけと思っていたが、この変態的なうるささが心地よい場合もあり得ることを教わった。 中学校からの友人、吉松くんのおかげだ。
 日頃、聴いているのはマイルス・デイヴィスやチェリビダッケ、スタン・ゲッツなどすでにこの世から去ってしまった人の音楽が多いが、たまには現実に息をしているアーティストに接する必要も少し感じる。 年のせいか。

ノラ・ジョーンズ / Come Away With Me

Come Away With Me
 日頃聴く音楽は比率から言えば、歌のない音楽が8割から9割を占める。 常に音楽を聴きながら仕事をしているので、歌詞の意味が耳に入り込んで来すぎるものは避けている。
 中・高・大学と「英語」を学んだはずだが、幸い英語の歌詞はほとんど何の引っかかりもなく通り過ぎてくれる。
 そのおかげで、英語の曲であれば(もちろん、ドイツ語、フランス語でも)BGMとしての役割を果たしている。
 ただ、このノラ・ジョーンズの声は直接こころに語りかけてくれているようで、他のことを考えながら聴くのはむずかしい。
 あのラヴィ・シャンカールの娘というのを聞いて大変驚いた。

チック・コリア / Now He Sings Now He Sobs

Now He Sings Now He Sobs 
世の中には、聴いただけで頭が良くなるような気分にさせてくれる音楽がある。
 少なくとも、私の場合、モーツァルトのピアノ・ソナタを聴いていると、そういう錯覚におちいる。
 そして、もう一つ、このアルバム。     チック・コリアのクリスプなピアノ、ミロスラフ・ヴィトウスの食い込むようなベース、ロイ・ヘインズの正確なドラムスを耳にすると、自分の頭脳までクリアになった気がする。
 タイトル曲の「Now He Sings Now He Sobs」は特に、その効果が大きいように思う。
 しかし、もうかれこれ30年以上も聴いているが、相変わらず「明晰さ」とは無縁の自分を省みると「そういう気分にさせてくれる」以上の効果はないようだ。

ルチアーノ・パヴァロッティ / ラ・ボエーム

ラ・ボエーム
 もちろん、ヴェルディのオペラもよく聴くが、なぜかそれ以上に、プッチーニのオペラを聴くことが多い。
 特に「マノン・レスコー」それにこの「ラ・ボエーム」の躍動感にあふれた音楽を聴くと元気が出る。
 このジャケットのパバロッティは、ソ連時代のブレジネフが付け髭をしたみたいでとてもチャーミングとは言い難い。
 陰影に乏しいという意見もあるだろうが、この人の声は明るくて耳に心地いい。

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